EQ(イコライザー)
EQは周波数帯ごとに音量を上げ下げして「音の質感」を整える処理です。
声を明瞭にしたり、こもりやボワつきを取り除いたりできます。FFmpegでは equalizer・
bass・treble・highpass/lowpass を使います。
特定の周波数を上げ下げする(equalizer)
# 特定の周波数を持ち上げる/下げる(equalizer)
# 3000Hzを中心に幅広く +3dB(声の明瞭感アップ)
ffmpeg -i input.wav -af "equalizer=f=3000:width_type=h:width=2000:g=3" out.wav
f… 中心周波数(Hz)width_type… 幅の単位(h=Hz,o=オクターブ,q=Q値)width… 効かせる幅g… ゲイン(dB。プラスで持ち上げ、マイナスで削る)
低音・高音をまとめて調整(bass / treble)
# 低音を持ち上げる(bass)/ 高音を持ち上げる(treble)
ffmpeg -i input.wav -af "bass=g=4" out.wav
ffmpeg -i input.wav -af "treble=g=3" out.wav
不要な帯域を削る(highpass / lowpass)
# ハイパス/ローパスで不要帯域を削る
ffmpeg -i input.wav -af "highpass=f=80, lowpass=f=14000" out.wavヒント
声の整音はまず「削る」のが基本。低域のゴロつきをハイパスで削るだけでもクリアになります。
複数のEQをつなぐ
カンマで区切ると複数のフィルタを直列に適用できます。下は声を聞き取りやすくする一例です (90Hz以下をカット → 300Hz付近のボワつきを少し削る → 3.5kHz付近を持ち上げて明瞭に)。
# 複数のEQを直列につなぐ(声の整音例)
ffmpeg -i input.wav -af "highpass=f=90, equalizer=f=300:width_type=o:width=1:g=-2, equalizer=f=3500:width_type=h:width=1500:g=3" out.wav